2018 第28節 ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島

最初の15分までは気概が見れたと思います。

その後の75分間は相手のミス待ちからカウンター一本だけに賭ける、男らしいといえば男らしい「一本鎗の戦術」でガンバに対抗。

確かにチャンスらしいチャンスはガンバよりも多かったと思いますが、この戦術のダメなところは先制点を奪われると何も打つ手が無くなる事。

事実、セットプレーでガンバに先制されると、残りの時間は見事に何もさせてもらえず終了。終わってみれば虚しさしか残らない敗戦となりました。

唯一の慰めは、ここ2年間でお世話になりっぱなしのガンバに貴重な勝ち点を献上出来た事ぐらいでしょう。この勝ち点を胸に絶対残留を果たして欲しい。

広島ですが、チャンスの数からすると間違っていないように見えますが、あれじゃなかなか得点は難しいだろうなぁ、と思います。自分達でゲームの流れを握る事が出来ませんからね。「行くぞ!」みたいな攻める時と「耐えるぞ!」という集中した守備で意思統一を図る、そんな緩急が全くありません。

もっと強いチームなら劣勢時にも正確な繋ぎやカウンターで相手を慌てさせてから、強引に流れを掴んで自分達のペースに持っていく事ができますし、少し前のサンフレッチェを見ていると、その域まで行けそうな雰囲気があったんですけどね。

1節より10節、10節より20節。確かにチームは進歩していましたが、20節から30節という仕上げ段階に入ってから退化していってどうすんの…。

戦術パトリックはもう厳しい。
それでもチャンスを作るのが凄いけど、仕上げの判断の悪さは明らかに調子を落としている感じがします。チャンスを作るけどチャンスを潰すのを見ているとパトリック以外の選択肢を見てみたくなります。(天皇杯、ルヴァンは見れてないのもあるし)

明らかにパフォーマンスが落ちている右サイドの柴崎、和田は変えるべきでしょう。柴崎は攻撃に変化も付けれないし、キープも危うい。和田なんか何回裏を取られているのか。絶好調時の攻撃的な守備は鳴りを潜めて、ギリギリで体を張るぐらいしか良さが無い。言っておきますが、ギリギリで体を張るって状況がもう既に事故率高いからね。

柏、稲垣、青山、ササショー、ティーラシンは頑張っていたと思います。「負けられない」という気持ちが伝わってきました。

城福監督、何となくリーグタイトルが取れない理由が分かる気がします。
ちょっとチームががたつくと立て直しがなかなか出来ない人なのかなぁ…と。下降線に入ってくると、戦術も後ろ向きになるのかしら。

リーグ開幕時の頃に比べても交代も遅いし、交代で入っても(出場時間が短すぎるというのも相まって)効果は出にくい。色々と負のスパイラルに入ってると思います。

ただ、天皇杯では思い切ったターンオーバーを敢行。そこは評価できますし、そういう事情もあってティーラシン以外は不動のメンバーというのも頷けます。

なので、次節ですよね。
チームに変化を加えるのか。それとも今のメンバーで戦術パトリックを貫き通すのか。もし今のメンバーで行くのなら今季はもちろんの事、来季すら希望が薄いと思います。サブで控えている有望株も気持ちが切れて他所のチームに行く事になるかもしれません。

今の広島は昨季の広島を見ているような錯覚を覚えます。悪くないけど勝てない、みたいな。
だから城福監督自身がもう一度、監督就任時の心境を取り戻して欲しい。選手を呼んでビデオを見せた時に言った言葉を思い出して欲しい。答えはそこだと思う。

あと6節。とにかく悔いの残らないように思い切って戦って欲しい。頑張れ!サンフレッチェ広島!!


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