CWC サンフレッチェ広島 vs マゼンベ

アフリカ王者マゼンベ、粉砕。

強い!本当に強い!そう思いました。

試合序盤は「アフリカあるある」のお手本、身体能力が図抜けているので、いつもなら通るパスをことごとくカットされて攻め込まれる時間が増えました。マゼンベはかなり前線からプレスも掛けて来ていたので、前半で勝負を決めたかったのかな?

広島としては「慣れる前に失点」するかしないかが分水嶺だったと思います。序盤のマゼンベの運動量を考えても後半は落ちてくるだろうし、相手のフィジカルに慣れるまで耐え凌げればチャンスは巡ってくるかなぁと思って見てましたが、本当に筋書き通りになりました。しかも後半からはほとんど広島の時間帯。どちらが格上なのか分からないレベルで広島のサッカーで圧倒したと思います。

Jリーグと比べても個人能力は高いですが組織力で劣るマゼンベ。点差が開くとヤル気がなくなる辺りも含め、典型的なアフリカのチームだったと思います。

対する広島ですが、相手のスカウティング不足なのか、そもそも広島を歯牙にも掛けていなかったのか、攻撃のキーマン「青山」をあれだけ自由にさせてもらえたらゲームは作れますよね。さすがの青山も相手の想像以上に伸びてくる足に何度かボールを失いましたが、慣れてくると球離れの良さで寄せ付けず、左に右に前にとボールを散らしまくりました。やだ、あの人、凄く落ち着いてる…。

過密日程&怪我人続出の中、先発を6人入れ替えた(戻した?)広島。
柴崎を入れる予定だった位置には茶島で対応。茶島も転がり込んだチャンスに臆せず積極的にプレーしてました。良い時と悪い時の差が激しいのですが、この一年間で付けてきた自信が好パフォーマンスに繋がったのだと思います(天皇杯の徳島戦も悪くなかったですから)。結果2アシスト、森保監督の期待に応えました。

柏、ミキッチも序盤は相手の身体能力に戸惑っていましたが、相手の運動量が落ちてくると徐々に圧倒。蹂躙してくれました。特に序盤のミキッチは酷かったですけど、最後は運動量とスピードの勝利でした。

寿人は決定的なGKとの1対1を外しました。あれを見た瞬間に「やっぱり絶不調だな」と思ったし、前半の動きではハーフタイムでの交代も已む無しの出来だったのですが、後半から吹っ切れたような動きを見せました。浅野の投入が遅かったですが、あれは寿人のプレーが森保監督を思い止まらせたのだと思います。それぐらいの鬼キープとスペースへの走り込みの献身性を見せてくれました。得点は決めれなかったものの、チームを助ける奮闘だったと思います。

そして私的MOM、森崎和幸。
こりゃ今の丸谷では越せないわ。とにかく攻撃の目を潰す戦術眼がいぶし銀。必ず危険なところには現れ、ボールフォルダーにチェック。得意のインターセプトでカウンターにも迫力を与え、球際の往生際の悪さは天下一品。FIFAの「Alibaba E-Autoマッチアワード受賞者」に選ばれたのは嬉しい限り。よくカズのプレーを見ていてくれたな、と。

ドウグラスは厳し目に見て3点をミス。特に決定的な2点を逃したのは大きく、仮に敗れていれば戦犯扱いでもおかしくありませんでした。あまりにもフリーになって余裕があり過ぎたのが良くなかったのかもしれません。ただ序盤からアフリカの選手相手に負けていなかったのはさすが。足元の柔らかさでボールを収めるプレーも安心感はありました。次戦で決めてくれる事を願います。

千葉、塩谷、青山。連戦になるにつれコンディションが上がっていく不思議。疲れは確実に残るであろうけど、さすがに次戦はターンオーバーは厳しいかと。森保監督ならやるかもしれないけど…。

佐々木はカウンターから独走、アフリカ選手に寄せられても弾き飛ばして寿人に決定的なラストパスを送るという、衝撃のプレーが目に焼きついてます。やっぱり良いわー。ヘディングで上手く後ろに逸らした1点目のお膳立てといい、アフリカ選手に当たり負けないフィジカルといい、ヘディングの強さといい、絶対控え選手じゃないわ。特にハイボールの競り合いは100%勝ってたと思います。次戦、もしかするとターンオーバーに回されるかもしれませんが、出来ればスタメンで行って欲しい。それぐらい今の広島のストロングポイントになりつつあります。

浅野は相変わらず結果を出しました。野津田の分まで頑張れ!

森保監督、さすがの采配です。次戦はより厳しい戦いとなる上、中2日での試合が続きます。改めて選手を入れ替えるのか気になります。もし入れ替えるとしたら、カズ→宮原、ミキッチ→高橋、佐々木→水本とかしてくるかもしれません。まぁ青山、カズは外せないと思うんですけどね。後半の寿人を見ると寿人も先発するべき。浅野は相方に野津田が居れば先発も有り得るけど、やっぱり「ここぞ」という時の切り札になるかなぁ。ここら辺の森保監督の手腕も楽しみ。

さぁ、ここからは未知の領域。
南米王者「リバープレート」、これまた全然知らないのですが「南米」のイメージはテクニックが優れ、マリーシアなプレーが多い印象。

マゼンベにしろ、リバープレートにしろ、バルセロナにしろ、格上のチームは間違いなく試合開始早々からハイプレッシャーで相手を圧倒し、得点を奪ってからは圧力を緩めてカウンター攻撃にシフトする戦術を採ってくると思います。

マゼンベは得点を奪えなかった。なので、流れが広島に寄ってきました。
リバープレート相手ではどうか。序盤の20~30分で勝負が決まってくるかもしれません。体を張ったプレーでシュートを防ぎ、防げなくてもコースを限定して林のスーパーセービングで耐え凌げば勝ち筋が見えてくると思います。

挑戦者として貪欲に勝利を目指しましょう!頑張れ!サンフレッチェ!!


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