放送終了から一週間以上経ちますが、一応全話見たので感想をば。
100点満点で70点じゃないですか?
出演している俳優さんは実力揃いなんで見ていて違和感を感じるような、ドラマ以外の部分でのマイナス点は無いです。ちゃんと話にのめりこめます。
ドラマの内容も「どうなるんだろう?」と次が気になるような流れで10話持たせる力はありました。基本的に暗い内容ですけど。
で、ここからネタバレを含むのですが、
暗いなりにも倫太郎とあきらが少しずつ心を通わせていく様を丁寧に表現して、9話の最後で遂に倫太郎が本心をさらけ出し大団円に向かう最終話にいくわけです。
ところがラストに来て「周りはみんな幸せになって結局倫太郎は一人」という対比をしたいという製作者の意図がありありと見えてしまうという醜態をさらけ出してしまったかな、と。それが30点マイナスの部分です。
唐突に製作者のエゴのために今までの話を無かったかのように切り離された最終話。
大どんでん返しというのは「えー!そうだったの!?」という驚きと共に印象に残るものですが、この物語のそれは「え?今までの交流は全部無かった事にするの?」という違和感しか残らないものです。その上、全く描かれなかった「理事長と置屋のママ」がくっつき、「荒木先輩とあきらのお母さん」もついでにくっつけるという荒業により振られた倫太郎と際立たせようとする「意図」が見え見えで真面目に見ていた自分が馬鹿らしいというか、シラける事この上ないです。
ありきたりな話ながら出演者の好演によって引き込まれるドラマだったのですが、最後の最後で「全話見て損したような気持ちに」させられる。そんなドラマでした。
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