首位に食らいついていく為にも負けたくない一戦でしたが、その期待に見事に応える快勝。3位の磐田を降したのも意味のある大きな勝利となりました。
試合ですが前半は我慢の展開。相変わらずプレッシャーの掛け方が上手い磐田。パスの出し所を探してる間に徐々に間合いを詰めてきて後ろに戻したところでパスコースを切るようにハイプレッシャーを掛けて奪いに行きます。ボールを捨てる事が出来ない広島のやり方を分かって網を張る嫌らしい守備。
しかしボールを奪われても焦れずに守備をする広島。昨年ならこの展開で前田選手に先制点を献上したりするところですが、今年の違いはここ。しっかりとブロックを築いて相手にチャンスを与えません。
後半、攻めの姿勢を明確にする広島。前半のように詰めてくる磐田に対して勇気を持ったロングボールで対抗、間で受けてコンビネーションで崩し敵ゴールに迫ります。前半目立たなかった高萩、石原がボールを持てるようになってくるとウチのペース。が、徐々に磐田も対応してきて逆にペースを握られ磐田の時間が続きます。
後半26分、青山が負傷交代。代わりで入った中島は青山と違ったタイプ。その違いが広島の追い風となり、またこちらにペースが移ります。
そして直後、PA内での細かい繋ぎから最後は飛び込んだ中島がゴール隅に決めて待望の先制。終了間際には森崎浩司がPA前でボールを受けて振り向きざまにシュート。「7は浩司の日」に相応しく綺麗にゴール右隅に決まり、息の根を止める追加点を挙げました。
試合はそのまま終了。大事な試合をことごとく落としてきた昨季とは違う、「上位たる所以」を見せてくれた試合だったと思います。
相手の磐田。やっぱり駒野の右サイドは脅威でした。それでも清水が多少なりとも攻撃の面で駒野に守備をさせた時間を長くしたのが効いたかもしれません。それから山崎選手、やっぱり良いわー。運動量を惜しまない前線からの守備、ドリブルでの仕掛け。森脇もやりにくそうでしたが、最後はさすがに森脇。1対1なら負けない強さを見せつけてました。
対する広島。勝った事は最高なのですが素直に喜べません。
特にミキッチ。彼が居ないと大幅な戦力ダウンは否めません。それは今日の試合でも如実に表れていて、クロスからのチャンスというのは左サイドの清水が1回あったぐらいで、殆どが中での突破で作ったチャンス。今後が大いに不安となりますので、彼が軽傷である事を願います。
というわけで選手なのですが、まず中島。やっぱり昨季レギュラーだっただけあって安定感は抜群。特に攻撃の面において一人で展開を変える事ができるのは本当に心強い。今まで全然決める事ができなかった得点をここで決める事が出来たのはプレーもさることながら、出番がない中でも良い準備をしてきた「ご褒美」なんじゃないかと思ってしまいます。青山の負傷は痛いですが中島が居るのであまり心配してません。(守備が怖すぎるんですけどね…)
問題はサイドですよね。
ミキッチと交代で入った石川ですがクロス上げたっけ?覚えてない…。もちろんチャンスだから「やってやろう!」という気概は見えました。攻守にわたって走り回ってたようにも見えますが、印象に残ったプレーは皆無。ドリブル突破は完全に空回りで最悪の「相手に取られる」を繰り返していました。今節は「上手く誤魔化した」感じがありますが、次節以降はどうだろう…。
もっとも私の場合、彼に「見切りをつけ始めている」ゆえ、大いに偏見があります。なのでこの辺りの意見はあまり冷静に見てませんから悪しからず。それでもミキッチと比べると遥かに劣るというのは譲れない部分ですけど。
清水は駒野が相手だから燃えたのか?よーいドン!のボールで駒野に負けないプレーを見せてくれました。けど、ここ数試合レギュラーで出続けているにも関わらず、いまだにクロスのタイミングと質が悪いのはどうなんだろう。今節は無難ではあるものの良いプレーは少なかったです。
他のレギュラーは問題無く良い状態でプレー。特に森崎和幸はあらゆるところでチームを救ってくれてます。佐藤寿人も楔で受けたりと良いプレーをしてましたが何しろクロスが入ってこないので怖さをあまり見せる事が出来ませんでした。今、新外国人をテストしていると聞きましたが薄いサイドの層を埋める事が出来れば良いですね。
さて、3位の磐田を破ったものの、仙台もキッチリと勝ちきり首位を奪うには至りませんでした。が、しっかりと首位を窺える位置につけているので、このまま仙台にプレッシャーを与え続けていきましょう。強いぞ!サンフレッチェ!頑張れ!
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