第6節 サンフレッチェ広島 vs サガン鳥栖

うーん、広島にとって今季ワーストの試合でしたね。

ボールを保持していたのは広島。しかし試合を支配していたのは鳥栖。サンフレッチェはまさに「ボールを持たされてる」という状態で、90分のうちの大半を千葉と森崎和のパス交換で時間を潰されてしまいました。

チャンスというチャンスはほとんど無かった鳥栖ですが、前半に奪った先制点を見事に守り切りました。縦パスが入った瞬間に2~3人と囲んでボールを奪いに行く、チームとして規律正しくまとまっている印象。今季、こんなに攻撃で困っているサンフレッチェを観たのは初めて。これだけチーム全員が同じ方向を向いている鳥栖さん。素直に「強いな」って思いました。

対する広島。
前半は本当に何もさせてもらえませんでした。テレビなので前線がどうなっているのか分かりませんでしたが、終始千葉とカズの横パスばっかりで全く前にボールが運べません。なので「鳥栖が広島のウィークポイントをしっかりと突いて上手く守っているんだろう」ぐらいの推測しかできませんでした。

問題は後半。前半にあれだけガッチリと攻撃を封殺された以上、何らかの対策を行ってくるかと思ったのですが全く変わらず。多少高萩と寿人が降りてくるようになったぐらい…。ようやく前にボールが運べるようになってきたのは森崎浩が入ってからでした。しかしその交代も75分ぐらいと非常に遅い時間帯。

今節の戦いで初めて森保監督に不安を覚えました。引き出しが少な過ぎじゃないか?と。
少なくとも前半を観る限り、もう少し高萩や大崎、寿人が入れ替わりで降りながら相手のバランスを崩すとか、それが無理そうなら後半直ぐに高萩と大崎を下げて浩司と石原を投入するべきだったのでは?または森脇、ミキッチと両サイドが全然ボールを受けれないのであれば、ナビスコで良い動きだったらしい清水を投入して右サイドは森脇、ミキッチの熟練のコンビに代えても良かったのでは?まるで前半の試合経過をなぞる様に20分間を無駄にしていたのはちょっと解せぬ。解せぬぞ。

今節は鳥栖によって見事に何もさせてもらえぬまま殺された試合。しかし逆に言えばこういった試合になった時の崩しとかアイデアを持てるようになると更に戦術も幅が広がります。

勝った試合よりも今日のような「何がダメだったのか?」という課題がたくさん出る試合を何度も繰り返し見直して次に繋げてもらいたいなと思います。

まだまだ強くなれる!頑張れサンフレッチェ!


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