第20節 サンフレッチェ広島 vs ヴァンフォーレ甲府

悪夢のような7月を超えて8月からどんな戦いになるのか。
その7月の終わりには本来のサンフレッチェを取り戻したかのような躍動感のある試合で完勝したので、いつもより期待を込めながら観戦。

先制を決めたのは広島。李がドリブルで突破を図ったところを相手が後ろから倒してしまいPK獲得。それをしっかりと決めて1-0。

問題はここから。
先制点は取られるよりも取る方が何倍も楽になります。が、今のサンフレッチェは先制点を取った後の戦い方が非常にまずい。あからさまに引いてしまうのでとにかく波状攻撃を受けまくる。自分達で自らを追い込んで苦しくしているような戦い方です。

攻め込まれじっと耐える時間が後半が始まっても続きます。
これは典型的な引き分けか負けパターンだな…と思ってましたが、後半19分に森崎浩司に代えて青山が入ると徐々に広島が盛り返してきます。

ようやく相手ゴールに攻め込む時間が増えてきた後半29分、高萩が甲府DF2人を欺くパスを佐藤寿人に通し、それを寿人がダイレクトでゴールに放り込みます。ボールはふわっとした軌跡を描き、相手GKの頭上を飛び越え見事ゴールが決まります。

完全にリズムを取り戻した広島はその後も危なげなくボールを支配し試合を終わらせました。チャンスは多くないながらもエース2人がしっかりと決めた広島に対して、甲府は自分達の時間帯で点を決められなかったのが敗因でした。

という事で、しっかりと勝ち切った広島は天晴れと言いたいのですが、どうも先制点を取った後の戦い方が悪すぎますね。PKとFKをゴール前で山のように与えて無失点で切り抜けたのは「ナイス守備!」という前に「どうして危険な場所で与えるの?」という方が先につきます。多分、名古屋とかだったら間違いなくやられてました。

もちろんファールをしない守備をしてもらいたいのはあるのですが、ある程度のファールは仕方ないかと。でも与える場所がいつも直接FKを狙われるような場所だとアカンでしょう。

ハーフタイムのコメントでペトロヴィッチ監督が「前半20分までのような戦いをもう一度しよう!」と言ったという事は恐らく戦術的にはあまり引きすぎない戦いをしようとしてるのでしょうが、今までの悪癖がなかなか抜けない感じ。何でかな?

観た感じでは、先制点後は森脇も盛田も攻撃参加を自重し過ぎて厚みがなくなる→パスコースがなくなる→フィニッシュまでに奪われる→守る→低い位置で奪う→前線が少ない→ロングボールに賭ける→奪われる→守る。そんな負のサイクルに入ってしまってます。

そうなると「いつ奪われるか分からない」というカウンターの恐怖からますます守備は守備だけ、になってしまって相手に押し込められる時間が増しています。
あそこでもう少し勇気を持てたら継続したサンフレッチェのサッカーが出来てくるんでしょう。

今節はやはりまずい時間帯がありながらも途中からはまたいつものスタイルを取り戻せたサンフレッチェ。復調間近かもしれません。

この調子で連勝を伸ばし、また上位を狙いましょう!



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