ここまで善戦しながらも勝てない鳥取。
前節はあと少しのところで引き分けだったところを最後の最後に決められて敗北となりました。
札幌戦では何としても勝ち点1以上は持って帰りたいところ。
試合は序盤から札幌がハイプレッシャーに来るホームらしい試合運び。
ここで落ち着いて処理を出来ていれば問題ないのですが、前節、前々節と同じようにバタバタしてしまう鳥取。
何とか堪えれば自分達のペースに持ち込んでいけたのかもしれませんが、それも叶わず失点。ゴール前に出されたパスをDFがカットできずフリーで受けようとする札幌の選手。そうはさせじと井上も飛び出しますが、ちょっと判断が遅れたのか、先に相手に触られ軽くかわされるとそのまま無人のゴールへシュートというかパス。
前半6分という早い時間帯で1点のビハインド。
その後、札幌が引いてきたというのもあり、ボールは持てますがなかなかシュートまで持ち込めない鳥取。
札幌の戦い方は非常に分かりやすく、取れそうな時は前線から積極的にプレス。ダメだという時は自陣深くまでしっかりと引いて相手のパスミスを狙います。狙い通りボールを奪ったら前線にロングボールで手数を掛けずにカウンター。
もう見事にハマったというか、鳥取側からすれば何とももどかしい試合。
後半に入っても同じ流れはほとんど変わらず。
圧倒的にボールを持って攻め入るも最後の危険なところになかなか持ち込めません。シュートも打つのですが、如何せん枠に飛ばないのが多く、なかなか決定的なシーンは作れませんでした。
そうして前へ前へと意識が行っている時間帯。
ふっと攻められて、あれよあれよという間にクロス→綺麗にヘディングを合わされて2失点目。
何というか、ほとんど鳥取の時間帯の時に一発で決められた感…。
その後も攻めますが、やはり最後のところをガッチリ守られてそのまま試合終了。
試合を支配するもなかなか決められず、結局失点して敗戦という、前節の悪い流れがそのまま来てるような感じでした。
鳥取は最初の15分ぐらいまでが非常に不安定ですね。
相手がハイプレッシャーで来るのをなかなか落ち着いて捌けません。まぁ広島にもそういうシーンがたまにありますから、ボールを繋ぎたがるチームにとって試合開始直後のハイプレッシャーというのは難しいとこなんでしょう。(もっとも最近の広島は起点がたくさんあるので、あまりバタバタするシーンは見られませんが…)
選手個々でいくと、まず梅田ですよねぇ…。
ロングボールの質が悪いのか、それとも梅田の資質なのか難しいところですが、前線でボールが収まりません。ロングボールに対してほとんど競り負けるか、セカンドボールを相手に拾われて落ち着くことが出来ません。あれだけ収まらないとどうしても後ろからのパス回しで遅攻になってしまうかな。
まぁその遅攻でも形をしっかり作ってくるから鳥取はチームとして凄いのかも知れませんが。
それからドンフォは運動量はあるのですが、なかなかボールを奪った後で味方に繋げないのが気になる。
実信も運動量はあるし、あちこちに顔は出すのですが判断が遅く、パスを奪われる回数が多かったのも気になりました。時折、逆サイドへの良いパスを出したりもしたんですけどね。
服部はさすが。終盤は寄る年波に勝てないのかパスミスとか多かったですが、危機察知能力はサンフレッチェのカズ並みだし、ボールの捌きも落ち着いていて安心。
奥山は頑張ってましたが、ちょっと守備が不安定かな。でも慣れてくると良さそう。
連敗はしてしまいましたが、戦い方は全然問題ないと思います。
どうしても選手層が薄いのでギリギリのところでその差が出てしまっている感じ。もっと選手が慣れてくれば最初のハイプレッシャーも逆にカウンターに利用できるじゃん?ぐらいの余裕が出てくる(はず)。
このままもっと精度というかコンビネーションを高めていって欲しい。
でも欲を言うと服部のパートナーとしてもう一人後ろからのボールを持てる起点が欲しいとこです。
ところで鳥取には黒人の助っ人がいたはずでしたがどうしたんでしょ?ああいうドリブラーがいるともっと面白いのに。
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