いよいよJリーグも最終節。
「世間では鹿島の3連覇か?いや、川崎の逆転Vか?」とか「J1に昇格するのは湘南か?いや、甲府か?」とか「今日のケータイ大喜利でティコさんは採用されるか?」という話題で持ちきりの中、我らがサンフレッチェ広島はホームに京都サンガを迎えて、リーグ4位でフィニッシュするべく戦いました。
前節、京都は自身の勝利で残留を決定したという安心感による弛緩ゆえか、ゲームは序盤から動かない京都に対して圧倒的なポゼッションで攻めまくるサンフレッチェという構図。
ボールホルダーに対する寄せがほとんど無いので、楽に繋いでいくサンフレッチェは再三にわたり、京都ゴールに襲い掛かります。
前半8分、今季で退団が決まった李漢宰が打ったシュートはキーパーに弾かれますが、DFがヘッドでクリアしたボールが甘く、それを狙った佐藤寿人がそのままゴール隅に冷静に押し込み、一点を決めます。
前半42分には、今季で退団が決まった李漢宰が蹴ったCKをドフリーの盛田がヘッドでズドンと決めて2点目。決めた盛田の後ろ頭を背伸びしてポコポコと叩きまくる寿人にちょっと萌えます。
後半、京都は少しエンジンを掛けて、ユルユルだった寄せを厳しくしてきます。
それが報われた後半7分。強引にドリブルを仕掛けたディエゴを盛田が倒してしまいPK。これを冷静に決められて2-1となります。
こうなると少し慌ててきますが、京都の攻撃もすぐにガス欠を起こしたように動かなくなり、再び流れがサンフレッチェに戻っていきます。
後半15分には今季で退団が決まった李漢宰のCKのこぼれ球を槙野がシュート。相手DFの間を縫ってゴールに突き刺さりました。
更に後半20分、少し離れた距離からのFKを槙野が直接狙い、GKが弾いたところをまた寿人が詰めてダメ押しの4点目を奪いました。
最後まで手を緩めないサンフレッチェは攻め続け、京都に反撃のきっかけすら与えずに完勝しました。
相手の状態の悪さ、動きの悪さも手伝ってか、終始サンフレッチェが圧倒した私からすれば久々に胸のすく試合でした。特にここに来ての盛田の凄さ、森崎和幸の気の利いたプレーは惜しみない賛辞を送りたい。が、何でしょうか…素直に喜べない。
というのも、寿人が4点目を決めた時、サポーターに向かってキャプテンマークを掲げてましたが、そのキャプテンマークの裏には「10」のマーク。そして試合終了後の柏木が流した涙…。
「柏木はサンフレッチェを出て行くんだ…。」
確信に近い現実を見せられたような気がしました。
サンフレッチェ応援歴の短い私としては「李漢宰」「楽山」の二人はもう仕方ない。この試合を通してみても李漢宰の動きの悪さ、チャレンジの少なさは目に余りました。
しかし柏木は辛い!本当に辛い!
サンフレッチェの中でも柏木、佐藤寿人、ストヤノフは抜けた存在だと思ってますし、今季のサンフレッチェの躍進には柏木無くしては有り得ないぐらいだと思ってます。なによりキャラとしてもユニークだし…。
だから彼がサンフレッチェから移籍するのは辛いし、悲しいし、痛い。
ただ、彼は彼なりに考えた上での結論でしょうから…て思えないなぁ。あぁ!もう辛いな!
まぁそれはちょっと忘れるとして、ここまでのサンフレッチェ。特に最後の数試合はミキッチ、ストヤノフ、青山が居ない中でよく戦ってこれました。特に盛田は足元も上手いし気の利いたパスも出せるし、私にとって非常に良い発見でした。横竹もだんだん落ち着いてプレーが出来るようになってますし、森崎和幸、浩司もなるほど、皆さんが待ち望んでいただけあって質の高いプレーを見せてくれました。
後はサイドの選手さえ揃えばそれなりに層の厚いチームになるんでしょうね。
来年も楽しみにしてます。
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