ACL GS サンフレッチェ広島 vs FCソウル

この試合を観てACL敗退の原因はやはり森保監督なんだろうな、と思いました。

「2チーム分の戦力がある」と言いながら、結局中途半端な入替でDF陣、特に不調だった青山や塩谷、千葉を使い続けてきたのは結局のところ、サブを戦力として計算していないからで、敗退決定の消化試合やどうしても人が居ないという状況になって初めて若手を使うというのであれば最初から2チーム分の戦力とか言って欲しくなかった。

もちろんFCソウルもサブばっかりだったから全く違ったものだと思いますが、この試合は「大人びた」主力チームと違いエネルギーに満ちた試合で、攻守の切替も早く相手を圧倒していました。しかも茶島のように自分のアピールのみに執着するのではなく、しっかりチームとして機能していました。なんでACLの初戦からこのメンバーで挑まなかったのか?

森保監督に、「このメンバーなら大丈夫」と任せられる程の力を見せる事が出来なかったのか、それとも森保監督の「2チームを使っていく」という決断力の無さなのか。私は後者である、と思います。結局のところ、勇気が足りなかったのだと思います。恐らくACLも最初の2戦で1勝1分ぐらいで来れればブリーラム戦はサブ組で臨むという青写真は描いていたのかもしれません。ところがACL初戦、2回戦とも負け、リーグでも不調を持ち込み、ますます信頼する主力しか使えない状況に自ら追い込んでいってしまったのだと思います。結果、疲弊した塩谷、千葉、青山辺りは本来の力を発揮できずズルズルと悪い方向へ流れて今の状態なんでしょう。

どこかで、私としてはブリーラム戦がフルターンオーバーのチャンスだったと思ったのですが、そこからでも決断できれば良かったんですけどね…。これからは簡単に「2チーム分」とか言って欲しくない。選手に対しても失礼な気がします。

さて、試合の方ですが攻守の切替が早くて、本当に面白かったですね。奪われた後のファーストディフェンス、奪った後の早い動かし方。今の主力チームが忘れている部分が見れて、単純に試合として90分間ワクワクして観れました。

その中でも浅野は別格。久し振りの出場でしたが、彼一人でゲームの雰囲気を変える存在となっています。試合の入りで相手のプレッシャーに少し浮き足立った感があったのですが、浅野がドリブルで相手陣内を切り裂くと雰囲気は一変。落ち着きを取り戻したチームは持ち味を発揮してゲームを支配しました。どこかのタイミングで海外に行くのだろうけど、今のサンフレッチェは浅野が居ると居ないではかなり違うから悩ましいですね。

そして2シャドーのもう一人は宮吉。浅野が目立ち過ぎてなかなか良さが見られませんでしたが、ファーストディフェンスの上手さとボール捌きはやっぱり良いものを持ってます。周囲を活かすのが上手いのでやっぱり先発で観ていきたい一人。皆川は点を決めたのとよく走ったね、というぐらいか。最前線で体を張ってボールを収めるという事が出来るようになれば良いけど、どうしても1つ1つの行動が遅く見える。だからパスもズレちゃうんだと思います。まぁ点を決めたんで、これからまた上がっていければ文句なしだけどねぇ。彼も期待すると大体裏切られるから…。

目を見張ったのは吉野。1試合こなしただけであっさりと丸谷を追い越しました。リーグ戦、忸怩たる思いがあったと思うのですが、その憂さを晴らすように最終ラインの底から的確にロングフィードを決めていました。守備も安定してましたし、行ける時は自分で持ち出す事も出来るし、足の速さからいっても千葉ちゃんを追い越す日も近いんじゃないかという出来でした。残念ながらACLが終わってしまいましたが、もっと試合に絡んで観てみたいと思わせてくれる選手でした。

大谷は初戦としては無難に守備をこなしてくれてました。まだまだ塩谷との差は結構ありますが、ボールを持てるという点ではなかなか良い選手だと思います。今まで試合に出れていないのが不思議なぐらいといっても過言ではありません。

キム・ボムヨン、多分皆さんの中では「ダメだ」という判断かもしれません。が、私としては「良いじゃん!」という評価です、水本と比べてですけど。何が良いって決してサボらないのが良い。丸谷や吉野がボールを持てば必ずワイドに開いてパスコースを作るし、清水がボールを持ち出したら後ろについてカバーするし、守備も全力。もうこれだけで水本よりもはるかに良い!確かに守備の部分で「そこ、やられちゃうの?」というシーンはありましたがあれは経験で克服できるレベルだと思う。というより、水本の場合は相手に寄せるんじゃなくて下がってスペースを埋めるという守備だから「やられた」というシーンが少ないだけの気がします(パスは簡単に出させるしね)。その点からいっても(最終ラインだから絶対やられちゃダメというのは分かるけど)目の前の相手と勝負する方が応援したくなるのは当たり前だと思う。

それから森島。既に丸谷を超えてるやん。青山の位置で前を向く勇気、視野の広さと運動量。パスのセンスはもともと持っていそうなので、ようやく青山の次代が来たかもしれないと予感させるプレーでした。

という事で、非常に実り多い試合だったと思います。わざわざ日テレと契約したのも、こういうメンバーの試合が観たいからだったんですけどね…。森保監督、もっと選手を信頼してあげてよ。

この試合でアピールに成功したのは丸谷以外はほぼ全員で、その中でもベンチに入れて行きたいのは吉野、森島辺りかな。試合状況や選手の状態に合わせて積極的にゲームに絡ませて経験を積ませてあげたくなる選手です。

いやぁ、次世代のサンフレッチェ。面白かったです。これに丸谷の代わりで宮原が入れば完成。あとは生き残るベテラン勢と組み合わせて戦力は充分だと思いました。まぁそういう次を見込んだチーム作りでも森保監督の手腕は見事だと思いますけど。

さて広島のACLは終わりました。日本勢は浦和とFC東京が勝ち残り。見事です。特に浦和は広州が眠っていたとはいえ、あの組を勝ち上がったのは素直に賞賛できるでしょう。小さい事を言いますが、浦和の対戦相手はFCソウル戦らしいので、高萩に活躍してもらいたい。浦和というチームは最近そうでもないけど、何しろあの監督が大嫌いだからね、どうしても心から応援できないのよ。

ACLが終わった以上、これからしばらくはリーグ戦しかないのでしっかりと勝ち星を上げて上位を追いかけましょう。頑張れ!サンフレッチェ!!


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