ACL GS ブリーラム vs サンフレッチェ広島

自らの敗戦により苦しくなっていたACLのグループステージ突破ですが、アウェイ酷暑のタイにて最下位ブリーラムを降して何とか踏みとどまりました。

次戦のアウェイ山東戦がまさに山場。負けられないタフな試合が続きます。

試合は開始から既に広島の選手の体が重そうでした。長距離移動に加えての酷暑。そんな中、しっかりと守備ブロックを敷いて失点0を意識する広島。ボールを持てば丁寧に繋いでいき、相手陣内まで運ぶことは出来ていました。が、そこからのアイデアが無くなかなか決定的シーンは作れません。寿人、宮吉、茶島という初めての組み合わせもあってか、なかなかお互いの意識のズレがタイミングのズレになって合わない事がしばしば。

得点の匂いも失点の気配もありませんが、体力がどんどん削られていく消耗戦では先制点が大事。
苦しい時間帯の中、終わってみれば「最初で最後」だった水本の縦パスが寿人に渡り、溜めを作ってから絶妙のタイミングで宮吉にスルーパス。DFの裏を完璧にとった宮吉は落ち着いてキーパーをかわすシュート。これがゴール隅に決まり先制点。美しいゴールだったと思います。また、時間帯も前半終了間際という良い時間帯でした。

後半に入っても流れは変わらず、ボールを持った方がしっかりと繋いで自分達の時間を作ります。相手は点を取る為に交代カードを切ってきますが、森保監督も負けじとフレッシュな選手を投入して攻撃の手を緩めません。

追加点が欲しいものの、なかなか決め切る事ができない広島。是が非でも勝たなくてはいけない試合では追加点がどうしても欲しい。相手にもこちらにも惜しいチャンスはありましたが、どちらも決め切る事ができず、胃の痛い展開。

最後の最後に同点に追いつかれるのは勘弁、と思っていましたが、交代選手が勝利を決定付ける働きをしました。丸谷(だったかな?)からの縦パスを皆川が2人引き連れながら後ろに擦らすと入れ替わるようにフリーで抜け出した柴崎がそのままPA内まで侵入して落ち着いてゴール。柴崎のシュートが枠に飛ぶなどという珍しい現象がありましたが、よく見ると相手選手の足に当たってました。あれが良かったのか。

ともあれ、後半終了間際のこの追加点はとてつもなく大きいもので、そのまま試合は終了。グループリーグ最下位相手とはいえ厳しい環境の中、アウェイでしっかりと勝ち点3を取る事に成功しました。

勝ちはしたものの、選手の体力的ダメージは相当大きいものじゃないでしょうか。このまま週末にはアウェイの鹿島戦です。かなり厳しい…。特にDFは3人とも直近のリーグ戦と同じでした。やっぱりDF陣は層が薄いですよね。

また、青山は完全休養させても良かったと思います。もしくはもう少し早めの交代。確かにこの試合での青山の運動量は目を見張るものがありましたし、良いサイドチェンジやロングボールがありましたが、カズが復帰しているのであればカズと丸谷でも良かったと思います。森保監督もさすがに青山は外せなかったか…。キャプテンには頑張ってもらうしかない。

という事で気になった選手ですが、寿人と宮吉は相性が良いかもしれません。先程も書いたように合わないシーンが多かったのですが、続けていくと良い連携が取れそうな気がします。

むしろ1トップ宮吉、2シャドーに寿人と入れ替えてみるのも面白いのかな。まぁそこは明確に位置づけなくても、どちらも裏取りが上手いので流れの中で入れ替わってやると良いかも。寿人もストライカーの拘りがあると思いますが、プレーの幅を広げて試合に出る方がベストだと思います。少なくとも宮吉は誰とでも合いそうなのでもっと使ってみて欲しい気がしました。

茶島はダメでしょう。Jリーグの前節でも書きましたが、とにかくボールを持ってからのプレーの質が非常に悪い。結果を出した、というのであればACLで良い働きをする宮吉の方が勝ってます。現段階では宮吉>茶島という比重での采配をして欲しいですね。

あと清水がキレキレ(態度も…)。青山の次によく動いてたのではないでしょうか。左サイドでかなり暴れてるところをみると絶好調間近、といったところかな。心強い。柏も相当な運動量で右サイドを精力的に上下動してました。不運なのは右のシャドーが茶島だった事か…。良い抜け出しやゴール前でフリーになる状況もあったのに、茶島が中へ中へ突っかけていくので全然パスが出ませんでした。報われないなぁ。宮吉、ウタカ、浅野辺りになると躍動できそう。あ、でも普段は左だから柴崎か。…報われないなぁ。

青山、塩谷、千葉はお疲れさん。林もボールが正面だったという事はあれど、しっかりと無失点で終える事が出来てよかったです。コーナーでの不安定さはまだ見られるのがちょっと心配かな。

そしてここからはワースト3ですが、丸谷、水本、茶島。この3人は全然ダメでしょう。

茶島はもうワンアップして欲しい、という気持ちはありますが、ベテランである丸谷、水本は何も期待できない。

丸谷は悪い意味しかないけど全然変わらない。良いプレーをする試合もあるけど、ここ最近で出た試合は全部ダメ。連戦の青山よりも走れない、パスも効果的なものはゼロ、守備でもボールホルダーにプレッシャーにいけない。この1~2年で宮原に思いっきり差を付けられてます。「良いプレーをする時もあるから」と思ってましたが、そろそろ諦め気味。多分このまま「特長がないけどそれなりに上手い選手」で終わるんだろうな、とこの試合を観ながら思ってしまいました。

水本は…ねぇ。昨季のいつもの見慣れたサンフレッチェの試合でしたね。相変わらずバックパスしかしないし、パスコースを作る動きもないし、ボールを持ち出して相手を寄せる事もしないし、本職でも抜かれない守備をするだけでパスは自由に出させるし…。何故佐々木からポジションを奪われたのかを研究していない、いつもの水本でした。自分がボールを持ってピンチになった時は味方に何か言ってるし(今回は青山に言ってたな)、いつもの水本でした。

良かった時は相手がボールをトラップした瞬間を狙ってしっかりと刈り取ってたのにね。今は減点にならないようなプレーしか選択してない、まるでサラリーマン上司の保身みたいなプレーです。

まぁそういうネガティブを横に置いて、次に交代選手。少し納得いかなかったのは「寿人→皆川」と青山の交代ですかね。この試合、寿人を下げるなら茶島を下げるべきだったと思います。明らかに茶島の方が悪かったでしょう。リーグを見据えた寿人の温存だったら納得ですが…。あと青山はもう少し早い時間帯で交代させてあげたかった。これ、リーグ戦に影響出そうなレベルでの疲労かな。まぁそういうとDF陣は全員ですが、青山は特に動き回りますからね。

皆川は良かったのではないでしょうか。ボールを収める仕事も出来てたし、惜しいシュートも何度かありました(惜しいで終わったらダメなんですけど)。あと結果を出したくて焦り過ぎなのは野津田と一緒。ゴール前で柏が完全にフリーで待ち構えていたのに強引に行き過ぎてチャンスを潰したのは猛省して欲しい。それ以外は良かったと思います。

柴崎は決定的な仕事をしました。途中出場から良い流れで試合に入っていけてましたし、良かったかな。相性の問題でしょうけど、寿人と柴崎の同時起用は避けた方が上手くいきそうな気がします。

そして森保監督。相変わらず采配が神掛かっています。交代選手が活躍してさぞ満足でしょう。観てる方も満足です。ただ、もう少し先発メンバーはいじっても良かったかな?と思います。どうしても負けられない戦いというのが、もう一歩踏み出せなかったのでしょう、まぁ仕方ない。それよりもしっかりと勝利に導いたのはさすがです。

それからサンフレッチェとは関係ないですが、同日に行われたもう一試合「浦和レッズ vs 広州恒大」に触れないわけにはいかないです。ホームとはいえ、アジア王者と誰もが認める広州恒大をしっかりと降しました。普段は(色んな因縁があるから)大嫌いですが、こればっかりは「良くやった!!」と諸手を挙げて賞賛せざるを得ない。Jリーグの力を見せてくれましたね。ビッグネームが試合を決めるんじゃない、チームとしての組織、個、戦術を含めた総合力が試合を決めるんです。いやぁ、おめでとう。

という事で日本勢にとっては気持ちの良い一日となりました。
次戦は山東魯能戦。ホームで苦い敗戦を味わいました。今のチーム状況はあの時とは違います。しっかりと勝ちきってグループステージを突破しましょう。頑張れ!サンフレッチェ!!


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