第10節 サガン鳥栖 vs サンフレッチェ広島

鹿島に完敗を喫した広島。
切り替える間もなく、好調をキープするサガン鳥栖との対戦。

初めから疲労感が見える広島。しかし鳥栖はそれに乗じて積極的に前から守備に来るのではなく広島の攻めを待ちうける選択でした。これは非常に助かりました。お陰で後ろで休める時間が作れ、自分達のリズムで試合を進める事が可能に。

が、しかし先に失点したのは広島。どうも林と守備陣との連携が上手く取れません…。

また追いかける展開となった広島ですが、自信があるので慌てて攻め急ぐような事はしません。じっくりと鳥栖の守備網の隙を探します。

失点してから4分後。山岸のクロス気味のシュートが決まり同点。早い時間で追いつく事ができました。これで振り出しに戻し、もう一度気を引き締め直して試合を進める事ができたので、この得点は非常に大きいものでした。

疲労の見える青山が少し膝を痛めたので森崎和幸が交代で出場。初めからこの布陣の方が良かったのに、と思ってましたが森保監督にとっては青山は絶対に外せない核なんだろうな、と納得するしかありません。

試合はそのまま後半へ。徐々に鳥栖のペースになってきたところで遂に佐藤寿人の登場。更に高萩の投入で勝ちを狙いにいきます。その思惑は当たり、広島がペースを握り返します。特に高萩の効果は顕著でボールを持つと何人に囲まれても奪われず、巧みに捌いていきピッチを広く使います。

そして後半37分、寿人のこぼれに反応した石原が値千金の追加点。遂に逆転しました。

試合は最後まで白熱するものの、最後まで得点を与えないサンフレッチェがこのまま勝利。完敗した後の試合でしたが、しっかりと勝ち切ったサンフレッチェ。まさに「強い」を体現したのではないでしょうか。

気になるのは野津田。積極性がどんどん無くなってきてます。前を向く、奪い合いで負けない、チャレンジする。とにかくこの3点を意識してプレーしてもらいたいですね。じゃないとこのままフェードアウトしちまうかも、です。

それから寿人がベンチスタート。例え中2日であろうと、もし絶好調であれば恐らく先発したはず。森保監督、良い決断をしたのではないでしょうか。後半途中からでしたが、寿人はよく動いてました。やっぱり少し自分でも納得いかない先発落ちだったのかな?プレーで示してくれるのは何より。

疲労が取れない中、しぶとく拾った勝ち点3。(川崎は別として)他のACL組が苦戦する中、しっかりと2位に付けてリーグ戦でも強さを見せるサンフレッチェ。まだタイトな日程は続きますが目の前の試合を一つ一つ大切に勝ちを拾っていけるよう、頑張れ!サンフレッチェ!


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