CS決勝 1st leg ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島

年間王者が決まるチャンピオンシップ決勝。
約11年振りらしい地上波全国放送を戦う年間1位のサンフレッチェは、徹底した広島対策をしてきたガンバにてこずるも最後はATで2ゴールを挙げて逆転。貴重なアウェイゴールを3つ取っての劇的勝利で第一戦を制しました。

いやぁ、さすがに最後は鳥肌モノでした…。
80分まではガンバのプラン通りに進んでいたと思うのですが、一人退場してからの広島の圧力の掛け方、攻撃の迫力は「本当に自分が応援しているチームなのか?」と思えるぐらいの強さと凄みを備えていました。最強時代の鹿島に比肩するんじゃないかしら。分かってはいたけどここ一番での勝負強さを見ると、改めて本当に強いチームなのね、と嬉しく思います。

森保監督の采配も相変わらず的中。浅野、柏、山岸、全員が得点に絡んだプレーをしました。
何だろう、山岸が出ると「勝てる」匂いがしてきました。

とはいえ、試合自体を振り返ると反省点が多いのも事実。

劇的な勝利ばかりに目が行きますが、良かったのは相手が退場してからの話で、それまでの80分は本当に酷い内容だったと思います。

リーグ戦では見た事がない千葉ちゃんとカズの連携ミスからの失点。得点直後の失点。攻め手を欠き、ミスを繰り返す。ボールを保持しても出しどころがなく後ろで回し続けるだけ。まるで2014年を見ているような極端に腰が引けた最低な内容だったと思います。もちろんタイトルが掛かった特別な試合で緊張があるのは理解できます。が、もうちょっと冷静になって欲しかった。

特に千葉は猛省でしょう。軽いプレーが多く、何度もマークを剥がされ、挙句はカズへの余計な声掛けからの失点。チーム最低点だと思います。普段通りにやってもらえば何の問題もないのだから、第2戦は前掛かりで来るガンバを封殺する事、期待しています。

カズも千葉との連携不足とはいえ、あそこでのスルーは無いと思う。ボールを持った時の展開力も緊張故か、いつもより視野が狭かったと思います。それでも最後は得意のインターセプトから逆転劇を起こしたのはさすが。なんだかんだ言って要所を締めるプレーはしていたと思います。カズの存在が心強かったのは確か。

塩谷も硬かったですね。足元もおぼつかないというか…。それでも試合が進むにつれ、得意の攻撃参加で存在感は示せたかな。

佐々木はあのバックパスで「やらかし」に見られがちだけど、カズがちゃんと受けていれば何の問題もないボールだったので責任は無いと思う。最後はヘッドでの同点弾を決めたし、局面を動かそうとボールを前に当てる事を第一の選択としてプレーしていたのは(あんまり実らなかったけど)良かったです。「IF」の話だからなんとも言えないけど、これが水本だったら「カズへ戻す→もう一度受ける→相手に詰められる→カズか林にバックパス→狙われる→ロングボール→相手ボール」という所まで想像できた。そういう展開力、打開力という意味でも佐々木のスタメンは大きかったと思います。

青山、良かったですね~。「ボールを持つとワクワクする青山」は一番冷静に戦えてたと思います。ガンバの対策がハマり、なかなかボールに触れませんでしたが、触ると超精度なパスを繰り出し、ATでの同点弾アシストはもちろんの事、相手を引き付けるドリブルで山岸の上がる時間を作るプレーは劇的な逆転弾へと導きました。

柴崎、ドウグラスも普段通りの良いプレーでした。柴崎の相手に囲まれても取られないボールキープ、ドウグラスの柔らかいタッチからのドリブルは相手にとって厄介。柏の当たりそこないの速いボールをしっかりとヘディングで相手ゴールに突き刺したプレーも凄かったです。でも雑パスは相変わらずだけど…。

逆に決定的なヘディングシュートを外した寿人。残念ながら千葉と並んで最低点だったと言わざるを得ないかな。ボールキープも出来ず、何度もロストを繰り返してしまいました。上手く相手のファールを誘えない、確実に決めれたであろう決定機を逃した辺り、完全に寿人はコンディション不良だと思います。流れからいっても早めの交代も已む無し。

同じくミキッチも藤春にしっかりと対策されて沈黙。ガンバはもう完全にミキッチの守り方を心得ていますよね。あと清水はガンバと色々因縁があるね。岩下との一件以来、因果応報しまくってるな。

柏はこの試合のMOMで間違いなし。気合が凄かったです。一人でどんどん仕掛けチームに勢いをもたらした上、アシスト、逆転弾と結果も残しました。

という私なりの雑感を踏まえて第二戦は以下のメンバーで先発してもらいたいです。

浅野
ドウグラス
野津田
清水
青山
森崎和幸

佐々木
千葉
塩谷

1st legからの入替は浅野、野津田、柏。

ガンバの長谷川監督が「広島リードで浅野が出る展開は避けたい」と言ってたじゃないですか。今はまさにそういう展開。180分のうち90分の前半が終了、3-2でリードしています。残り90分はこちらのホームとはいえ攻めるしかないガンバが前掛かりに来るのは必然。加えて今の寿人は明らかに不調。完全に浅野の出番じゃないか、と。

野津田ですが「いや、柴崎で良いだろ」という意見についてはその通り。が、守備力という点においては野津田の方が優れています。前掛かりで来るであろうガンバを自由にさせない為にも前線からの守備は大事。浅野と野津田はしっかりと守備にも走れる選手。使わない手はないでしょう。あと、単純に「野津田を見たい!」という気持ちが強いんです。確かに柴崎と比べて微妙な存在感というプレーが多いのも事実ですが、前を向いたときの強さとボールの捌き方は明らかに柴崎よりも上でしょう。しかもセットプレーのボール、ミドルシュートは質が高いです。内容によって後半から柴崎投入でも良いから先発で使ってくれないかなぁ…。

柏はやはり絶好調という事。そしてミキッチは1st legでも明らかなように完全に対策済みにされてるから、なかなか活躍しにくい。かつ、やはり守備力という点で柏の方が上です。更に言うと、後半に入って清水→ミキッチとかになると手が付けられない。途中出場した時のミキッチの無双ぶりはサンフレッチェを知る人なら分かっているはず。

という事で浅野、柏は理に適っていると思います。野津田は私の願望(でも守備を期待するなら絶対!)。

交代は展開次第ですが、寿人、ミキッチ、柴崎。で、最後は青山からの縦パスに寿人が反応して決勝ゴールする、という熱い展開。

そんな事に思いを馳せてたら夜中の2時まで興奮して眠れませんでした。

とにかく長かったリーグ戦。最高の形で終わるためにも2nd legも強かに勝ちましょう。頑張れ!サンフレッチェ!


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