2nd 第4節 サンフレッチェ広島 vs 横浜F・マリノス

「交代で入った子が元気なかったよね」

1点を先制されたマリノスは後半開始早々、前への意識を高めるべく中村俊輔が前へボールを運びますが、そこを猛然とチャージをする野津田。いつものように上手いボール捌きでかわそうとしますが、その死角をついたインターセプトの鬼、カズがボールを奪うとカウンター発動からシュート、DFに当たったこぼれをミキッチが拾い、早いクロスをゴール前に。それに反応して上手く頭で合わせたドウグラスの得点で待望の追加点でマリノスを突き放しました。

その瞬間、冒頭のコメントを思い出しました。以前、マリノス戦で途中交代で入った野津田が何も役に立たずに敗戦した際の中村俊輔の言葉です。その当時、「さすが俊輔だわ。よく言ってくれたなぁ。」と感心したのを覚えています。本当にその頃の野津田は「素材は良いけど脆弱」そのもので、身体を寄せられるとボールを失いまくって「弱点は球際の弱さ」とはっきりしていました。

そして今節の野津田。やはりなかなかボールに絡めませんでしたが、ボールを持つと絶対に奪われない強さを発揮。守備にも手を抜かず、追加点の準々アシストもこなしました。浅野の投入後での交代が納得いきませんでしたが、中村俊輔を通してはっきりと2年前の野津田との違いを改めて実感しました。

試合自体は非常に渋い試合。どちらも「絶対点をやらない」守備を徹底しており、ボールを奪われたらまず引いてスペースを埋める作業に没頭。むしろ広島の方が前から奪える時は激しいプレッシャーを掛けたりしており、腰が引けているのはマリノスの方ではなかったでしょうか?

前半の終了間際でのPKで先制点が取れたのは数少ないコーナーキックから。前節の浦和戦といい、佐々木は相手を外すのが上手いんですね。後半は少しだけ前掛りになってきた相手に対してカウンターを狙う広島。その流れで先程も書いたように野津田、カズの連携でボールを奪って追加点。

フリーキック以外で怖い場面を一つも作らせずに無失点で試合を終えた広島がいよいよ年間首位で浦和を抜き1位になりました。前節の勝利を意味あるものにしたと思うし、勢いに乗れる4連勝だったのではないでしょうか。

さて、選手を見ていくとまずは佐々木。うーん、この試合でもピリッとせず。パスミスからのボールロストが多かったです。せっかくのチャンス、しっかりと結果を出さないとまたスタメンから落ちても致し方なしの出来でした。次もチャンスがあるか分からないけど期待してるから頑張ってもらいたい。

その逆に水本がこの試合では非常に効いてました。何?日本代表に選出されたから?まぁ理由はどうあれ、あれだけ好パフォーマンスを見せてくれたら文句なしです。ただボールを運ぶという仕事はこなしましたが、まだまだ守備では寄せが甘く、トップコンディションとは言い難いと思います。

青山は日本代表落選もやむなし、という不安定なプレー。まぁ日本代表落選は非常に腹が立ったし、人選を見てもハリル監督とは少し思惑が違うのかな、という気がしてますけど。まさかの引き分けに終わったW杯予選でもそうですが、中盤の底から一本のパスで展開を変える事が出来る選手の存在が重要だと思うんですけどね。まぁ浅野に頑張ってもらいましょう。

柏は最近なかなかボールが回ってきません。何だかんだで柴崎とはまだ連携が取れていたのか?うーん、高萩という人間を見ているから厳しすぎるのか…。ミキッチは先発でなくても良いのかもしれません。追加点のアシストはしましたが、それ以外のクロスは残念なものが多く、今のところ運動量以外で特筆すべきものがありません。もっとキレキレになって右サイドを引き裂いてくれると良いのですが。

そしてカズも良かったけど、それ以上に今節で目立ったのが千葉かな。相手がプレッシャーに来ない分、前にボールを持ち出す回数も多かったのですが、それが非常に効いていました。守備でも相手のキーマンを抑え、危険なところでの潰しのタスクを90分間通してこなしました。さすが。

森保監督、良いチームマネージメントです。が、浅野投入後の野津田→浩司は下策ではなかったでしょうか。浅野と相性の良い野津田を下げるのはどうかと。その上、明らかにトップパフォーマンスになく運動量も上がらない浩司を出すのは何故か?大事な本番で浩司の調子を戻す為の交代策は意味が分かりません。それならミキッチに代えて清水とか、代えるにしてもドウグラス→浩司もしくは茶島の方が良かったと思います。でもカズ→丸谷は良いと思いました。もう少し早くても良いぐらいだったかな。丸谷も徐々に試合に絡めるようになってきたし、安心して見られるようになってきました。

さて、これで2ndステージに入って4連勝と望外の結果を得られる事ができました。まして苦手の浦和、マリノス相手に連勝です。この上昇ムードを維持して2ndステージの優勝、そして年間総合勝点でのトップを堅持しましょう。今の広島ならそれが可能の流れです。

頑張れ!サンフレッチェ!


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