ロンドン五輪 女子準決勝 日本代表 vs フランス代表

初のメダル獲得へ向けて臨んだフランス戦は、最後に猛攻を受けるものの耐え凌ぎ、2-1で勝利。まさに「薄氷を踏むような勝利」によって見事に決勝戦の切符を手に入れる事ができました。

まずは勝った事。これが全てです。
これにより2チームしか与えられない金メダルへの挑戦権を手に入れる事が出来ました。

しかし試合内容を鑑みるに、昨年のワールドカップの決勝前と比べて明らかに不安要素ばかりが目に付きました。

まず調子の上がらない選手が複数いる事。
鮫島、川澄、阪口、宮間。この4選手は期間中ずっと良いプレーがありません。

一場面を切り取れば確かに良いところもあります。
特に宮間はこのフランス戦で2得点のお膳立てをしたフリーキックがあります。が、私はどちらかというと「90分間トータルでどうだったのか?」というのを重要視するので、その点でいくと決して試合を落ち着かせたり相手をいなすようなパスを出せたとは言い難かったです。つまり宮間は「フリーキック」しかなかった。それは大会期間中を通じてずっと。

川澄は初戦のカナダ戦で素晴らしいシュートを決めた以外は運動量、体のキレ共に悪い状態に見えます。
鮫島に至っては論外かと。初戦どころかワールドカップ以降から持ち味のスピードやドリブルを見てません(代表戦しか観てませんけど)。五輪本番でもフィジカルで劣り、アバウトなロングボールしか蹴れず、このフランス戦の終盤では完全に足が止まってました。なぜ決勝トーナメント初戦で矢野を起用しなかったのか。ここまで来ると最後まで鮫島で行くしかありません。非常に怖いです。

阪口もずっと危険なボールロストが続いています。研究され対策を施された為か、常に窮屈な体勢で狩場にされてます。周囲のサポートが悪いとも言えますが、それよりも判断の悪さ、パスの不正確さの方が目立ちます。まぁここもバックアップに田中しかいないので苦しいところですが…。

あとは交代のファーストチョイスが安藤というのもどうかと。この試合しかり、ブラジル戦しかり。途中出場の役割を理解していないのか、前線でのチェイスやボール保持の為に投入されているにも関わらず、大儀見の方が圧倒的なキープ力と走力で前線一人で戦ってました。驚くべき行方不明。あれだと一瞬の抜け出しが出来る丸山の方が期待値が高いです。

そして何よりも心配になったのが試合終了後に宮間と澤が泣いた事。もちろん決勝戦に向けては気持ちを切り替えると思いますが、その涙って「長い時間が掛かったけど、これでメダルは絶対に貰える!」という安堵感と満足感が大きいのでは?と邪推します。

(観ていませんが)カナダ戦で執念の勝利をもぎ取り、決勝戦でワールドカップのリベンジを果たさんと燃えるであろうアメリカと、決勝戦に進めた事で涙した日本(の澤と宮間)。この気持ちの差は終盤の苦しい時間帯で決定的な差となって顕れそうです…。ま、この気持ちの部分はあくまで邪推ですけど、当らずとも遠からずだと思います。

逆に好調な選手。
最前線と最後方の2人が絶好調です。まず大儀見は言わずもがな、このフランス戦では福元がいなければ負けていたでしょう。PKのシーンでも、それまでのスーパーセーブが相手に「ギリギリを狙わないといけない」というプレッシャーを与えたのだと思います。決勝戦でもしっかりゴールマウスを守ってもらいましょう。

それからセンターバックの2人。岩清水と熊谷の安定感は押し込められながらも健在。特に熊谷の危機察知能力とボール奪取能力はシビれます。大野、澤は絶好調とは言わないまでも、しっかりと自分の役割をこなしています。近賀は追いつけそうで追いつけないボールが多過ぎるのでもう一歩頑張って欲しいところ。

いよいよ決勝戦。
ズラズラと書いたように選手の状態や気持ちの面で正直マイナス要素が目に付いている今、ワクワクよりも不安の方が大きいです。

それでもここまで辿りついたからには後は全力を出し切るのみ。
ワールドカップ、五輪の2冠を達成して日本を沸かせてもらえるよう応援します!頑張れ!


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